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レッドカードが出される基準がある

レッドカード

サッカーでは、審判が選手の反則に対して警告としてイエローカードを提示します。そして、同じ試合中に2枚目のイエローカードを受けると、自動的にレッドカードとなり、退場処分が下されます。この「累積警告による退場」は、比較的多く見られるレッドカードのケースです。

イエローカードが提示される理由には、遅延行為、相手選手への危険なタックル、過剰な抗議、繰り返しの反則などがあります。これらの反則が1回ならイエローカードで済みますが、試合中に再び同様の行為を行うと、2枚目のイエローカードが提示され、退場となります。

サッカーのルールでは、ゴールに直結する決定的な得点機会を故意に阻止した場合、レッドカードが提示されます。これは「DOGSO(Denying an Obvious Goal Scoring Opportunity)」と呼ばれ、試合の流れを大きく左右する反則の一つです。

決定的な得点機会の阻止には、大きく分けて2つのケースがあります。1つは、ペナルティエリア内でのハンドによるゴール阻止です。

ゴールへ向かうシュートを手で止める行為は、意図的であると判断された場合、即座にレッドカードが提示されます。特に、ワールドカップなどの大舞台では、このようなプレーが試合の結果を左右する場面も少なくありません。

サッカーにおいて最も厳しく処罰される行為の一つが暴力行為です。選手が相手選手や審判に対して攻撃的な行動をとった場合、即座にレッドカードが提示され、退場となります。

暴力行為は試合の流れを一変させるだけでなく、その後の試合出場停止などの厳しい処分につながることもあります。

暴力行為としてレッドカードが提示される主なケースには、故意の肘打ち、パンチ、蹴り、頭突き、相手選手を押し倒す行為などがあります。これらは、プレーの中で起こる接触とは異なり、明らかに意図的で悪質なものと判断されるため、厳しく罰せられます。特に、試合中に感情的になり、相手選手と衝突して手を出してしまうケースは、よく見られる退場理由の一つです。

また、審判への暴言や接触も暴力行為と見なされることがあります。審判に対して執拗に抗議し、直接手を触れたり、激しいジェスチャーをした場合、レッドカードを受ける可能性があります。さらに、相手選手への挑発行為や、故意に危険なプレーをすることも暴力行為に該当することがあります。

暴力行為によるレッドカードは、その場の試合だけでなく、後の試合にも影響を及ぼします。一般的に、暴力行為での退場は1試合以上の出場停止処分が科されることが多く、特に悪質な場合は数試合の出場停止や罰金が課せられることもあります。そのため、選手は感情をコントロールし、試合の流れの中で冷静さを保つことが重要です。